第2話 二人の祈り歌―― 「ねぇ……そうちゃん」 「ん?」 「もしも私が女の子だったら、どうしてた?」 「んー…」 「まぁ、私だと……男でも、女でも……見た目は変わらなそうだけど」 「そうだな……」 「好きになってたと思う?」 「そうだな……お前が女だったら……か」 「うん」 「たぶん、変わらなかったと思う」 「そう?」 「男でも、女でも、お前はお前だろ?」 「……うん」 「なんなんだ?いきなり」 「ねぇ……そうちゃん」 「ん?」 「私のこと……好き?」 「何をいまさら……」 「答えて……」 「好きだよ、他の誰でもない、お前が」 「……うん」 「ばか、泣くなよ」 「ごめん……」 二人は確かに……そこにいた |